14年ソチ、18年平昌オリンピック2連覇王者で、今年7月にプロ転向した羽生結弦さん(27)が夢の1歩を踏み出した。異例のワンマンとなる初アイスショーが初日を迎え、代名詞の「SEIMEI」や新曲「いつか終わる夢」など8曲を披露。幼少期からの映像にトークも織り交ぜた休憩なしの約90分間に半生を込め新境地を切り開いた。

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事前に希望曲を募ったピックアップ・コーナーでは小学生時代の「スパルタカス」を選んだ。同曲を振り付けた横浜市在住の恩師、都築章一郎コーチ(84)を会場に招き「来てくださって、めちゃくちゃうれしい。僕の初めてのSPでした」と紹介。満点6・0の旧採点システム時代で「今とは違う面白いステップ」で沸かせた。質問コーナーでは約2万7000通の中から公演テーマなど3問に答え、日ごとで内容が異なるリクエストコーナーでは、場内のファンに要望された「レッツゴークレイジー」を舞った。