フィギュアスケート女子の三原舞依(23=シスメックス)が、お気に入りのピアスとともにグランプリ(GP)シリーズ4年ぶり表彰台、初の優勝を目指す。

11日に開幕するGP第4戦英国大会(シェフィールド)に向け、10日(日本時間11日)は会場で公式練習に参加。12日(同13日)のショートプログラム(SP)へ、準備を進めている。

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久しぶりの対面での取材で、自然と目に入った物があった。10日の公式練習後、シェフィールドの取材エリアに三原が現れた。フリーの曲をかけての通しでは、全てのジャンプを着氷。状態や今大会の目標などを取材し、思わず尋ねた。

「ピアス、かわりました?」

派手な大きさではない。それでもその逸品は、さりげなく耳元で輝いていた。

「かえました。キラキラしているのが好きなので『頑張ろう!』と思って、新しい物を選びました」

購入したのは10月下旬の西日本選手権後だったという。以前から気になっていた「スワロフスキー」の品を、ネットで「ポチッ」とした。テンションを上げる役割を果たしており、中野コーチからも「キラキラしているわ。揺れるのがいいわ」と好評だったそうだ。

GPシリーズ初の英国開催。参加賞から英国らしさを感じる鉄の丸いメダルをもらったそうで「初めてのイギリスのグランプリに出られるのが、すごくうれしい。イギリスに合うような、すてきな演技ができたらいいです」とほほえんだ。

公式練習から現地ファンの声援を受け、関係者エリアでも写真を求められるシーンがあった。今大会の日本勢女子は1人。目標はしっかりと定まっている。

「正直ずっと(GPでは)4位なので、悔しさもいっぱい。頑張ります!」

お気に入りのピアスのように、洗練された滑りを英国のファンに届ける。(シェフィールド=松本航)