吉岡希(18=法政大)が逆転で初優勝を飾った。フリーは137・73点で合計は209・57点。ショートプログラム(SP)2位からの勝利に、「うれしいです、さすがに厳しいと思ったので」。全選手が終わって結果を知ると、率直な気持ちを口にした。

冒頭の4回転トーループを連続技にできず、続くジャンプを4回転-3回転の連続トーループに。決めたが「2本目でセカンドを付けたことなく、曲にどんどん遅れていくという焦りから体力が削られていきました」。早く追いつこうとし、精神面への影響も大きかったという。後半の3回転フリップからのダブルアクセル(2回転半)では転倒。曲調が盛り上がる場面でのミスに「ちょっとださいな」と感じながらも、最後まで奮い立たせてフィニッシュに持ち込んだ。

今季はジュニアGPシリーズ第2戦チェコ大会で初優勝。来月にはジュニアグランプリ(GP)ファイナル(12月8~11日、イタリア・トリノ)、優勝で内定した来年の世界ジュニアも控える。「このままだとジュニアGPファイナルも世界ジュニアももっとジャンプだけではなく、総合的に(他選手は)うまいので。自分はジャンプを失敗すると点数がでないので、スピンとかも取りこぼさないように頑張りたい」と視線を上げた。