フィギュアスケートの全日本選手権最終日から一夜明けた26日、会場の東和薬品ラクタブドームでは各大会の代表選考をめぐって日本スケート連盟と複数のコーチ、関係者などが意見交換した。同連盟は前夜、世界選手権(23年3月、さいたまスーパーアリーナ)などシーズン後半の主要大会の代表メンバーを発表したが、竹内洋輔強化部長は「(世界選手権代表発表会見前に)詳細の過程は説明する時間がなかった」と明かしていた。この日、各陣営からは、今後、選手らへの事前の説明を求める声などが上がったという。

世界選手権の男子代表には全日本選手権優勝の宇野昌磨(トヨタ自動車)、5位の山本草太(中京大)、3位の友野一希(上野芝スケートクラブ)が決定。女子は優勝した坂本花織、2位の三原舞依(ともにシスメックス)に加え、12位の渡辺倫果(法大)が国際大会等の結果も踏まえた「総合的な判断」(竹内強化部長)で選出されていた。

代表発表後に行われた記者会見では宇野が「選考基準っていうのは、どういったものか僕にはよく分からないけれど、あまりうれしく思えない部分はあります」と発言。同強化部長は宇野の思いに対し「しっかり話せば理解してもらえるはず」と意向を示していた。