京都精華学園が、2年連続の決勝舞台で初優勝を飾り、昨年準Vの悔しさを晴らした。

「48年、子どもたちの才能を信じてやってきた。子どもたちが結果を出し、感激でいっぱい」。山本綱義コーチは言葉を詰まらせた。

京都精華学園とのつながりは、大学時代に始まった。同校事務職のアルバイトをしながら同志社大に通学。卒業後に教員になり、本格的にバスケ部を教えるようになったのが48年前だった。教頭、校長、理事長となってもバスケ部の指導は継続。現在の中高一貫のスタイルを作り上げた。

「1回戦も勝てない時期が長く続いた。いろんな教えを受け、1ミリずつ成長すればと思ってやってきたが、気が付いたら、これだけ高いところに来ていた」。この日の先発5人のうち4人が同校中学からプレー。中、高と見てきた選手たちが悲願の優勝をもたらしてくれた。妻が寮母を務める寮で、ウチェ主将ら留学生の面倒をみるなど、日々の努力を実らせた。

「72歳になったんで、優勝したら辞めるつもりだったんですが、なかなか辞められません」。喜びの会見で、うれしい悩みを打ち明けた。

◆テレビ放送 男子決勝は29日午後1時からテレビ朝日系で生放送。

【高校バスケ】スコア速報中>>