開志国際(新潟・3大会連続3度目)が創部8年目、3度目の挑戦で花園初勝利を挙げた。岡谷工(長野・2大会ぶり32度目)を54-10で撃破した。2年生のFB星遥大が1人で5トライ7ゴール、計39得点を挙げるなど圧倒した。2回戦(30日)はAシードでV候補の東福岡(福岡・23大会連続33回目)と対戦。“横綱”に臆せずぶつかる。

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ゴールは視界に入っていた。「1人で行ける」。星は迷わず快足を飛ばした。5-3とリードした前半13分、自陣25メートル付近でタックルからボールを奪い取る。そのまま約75メートルを独走し、ゴール中央に走り込んだ。

この1本でテンションが上がった。後半10分には味方のキックをキャッチすると今度は約40メートルの独走。後半はチームの4トライをすべてマーク。キッカーも務めていて、8本蹴って7本成功。計5トライ7ゴールで39得点を荒稼ぎした。東豊小1年からラグビーを始めて「こんなにトライを取れたのは初めて」。喜びとうれしさが入り交じった。

伏線はあった。昨年の1回戦、開志国際は尾道(広島)に5-35で敗れた。唯一のトライを決めたのが星だった。「昨年のトライも自分の守備からだった。(この試合の自身の)最初のトライも守備から。つながっている」。1年生で臨んだ全国での経験を生かした。

星だけではない。チーム全体で力を発揮した。SH桜井愛世主将(3年)は「外に展開するラグビーには自信がある」と言い切る。前半1分、PGで先制された3分後、ゴール中央15メートル付近でペナルティーを得た。PGを狙わずにスクラムを選択。そこから右に展開し、CTB冨田優人(2年)が逆転トライ。高橋昌徳監督(43)は「自分たちのやるべきことを選手は分かっていた」。よそ行きにならず、強みで勝負した。

過去2度の花園では試合日は宿舎からバスで移動した。今回は電車を使用。「時間が読めるのでスムーズに試合に入れる」と高橋監督。細かい部分でも過去の経験の積み重ねの成果が出た。そんな初勝利の勢いに乗って、2回戦は過去6度優勝の東福岡と対戦する。「この1年間やってきたことを出したい。どこまで通用するか楽しみ」と星。堂々と強敵にぶつかる。【斎藤慎一郎】

◆50点以上は6年ぶり 新潟県勢で50点以上取ったのは16年に新潟工が1回戦の鹿児島実戦で50-14で勝利して以来、6年ぶり6度目。

■バスケ部から刺激

ウインターカップで活躍している男子バスケットボール部から刺激を受けた。桜井主将はPF武藤俊太朗(3年)、星はSG中島遙希(2年)と同級生。「自分たちも負けられないと思った」と口をそろえる。バスケットボール部が初のベスト4に勝ち上がった27日、桜井主将は武藤と連絡を取り合った。「頑張れよと励まされた」。初勝利で仲間の期待にも応えた。

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