小穴桃里(27)青木豪(23)組は準優勝となり、初優勝を逃した。

今大会無敗の松村千秋(30=中部電力)谷田康真(28)組に7-8で敗北。21年の前回大会準決勝で敗れた相手に、リベンジとはならなかった。

後攻の第1エンド(E)で有利な状況をつくると、5投目の青木がヒット・アンド・ロールを決め、大量4点を先取した。好スタートを切ったかのように見えたが、第2E以降は苦戦。3エンド連続で1点ずつを奪われた。

第5Eにようやく1点を追加し、その後はエキストラエンド(延長戦)へ持ち込んだが、第9Eで力尽きた。

小穴は今大会に、思いを新たにして臨んでいた。昨年10月に第1子となる長女を出産。今月上旬に閉幕した4人制の日本選手権に続き、産後4カ月目でのプレーとなった。開催地の稚内には娘を帯同させており、子育てと競技の両立を図っている。

1次リーグ期間中の24日には「緊張がふっとゆるむのは娘の顔を見た時です。今シーズン、娘を連れて行った試合は全勝していて、勝利の女神だねって言っている」と明かし、「すごく力をくれる存在です」と実感を込めていた。

あと1歩で優勝こそ逃したが、“勝利の女神”は初の決勝の舞台へと引き連れてくれた。これからも母として、カーラーとして、強くあり続ける。