ラグビー「リーグワン」の花園近鉄ライナーズの日本代表WTBシオサイア・フィフィタ(24=天理大)が、今秋のワールドカップ(W杯)フランス大会(9月8日~10月28日)に向け進化する。

9日は東大阪市内で練習を公開。今季初勝利を懸けた次節トヨタヴェルブリッツ戦(11日、東大阪市花園ラグビー場)へ、実戦練習などをみっちりこなした。

「世界のトップになるために、まだまだ学ばないといけないことがたくさんある。練習からトップパフォーマンスができるよう、フォーカスしています」

そう語ったフィフィタは、定期的にオンラインで開催される日本代表のミーティングで、プレーの精度を求められているという。

「やらなければいけないこと、改善点、そういうところを教えてくれている。フィードバックがあるので、課題があってもすぐに良くできるよう取り組むことができます」

CTBから代表と同じWTBに配置転換されて臨んだ前節(5日)の三菱重工相模原ダイナボアーズ戦(29-38)で、前半34分に挙げた今季初トライの場面が象徴的だ。

CTBステイリンパトリックのキックパスを、フィフィタが左タッチライン際でキャッチした。

体格に自信があるため、これまでならガツン! と、タックルに来た相手との力勝負になる。しかし、この時はボールを受けると、タックルの芯を外すように、クルリと体を回転してインゴールへと飛び込んだ。

「代表で覚えました。ディフェンダーは僕に対して、すごくプレッシャーをかけてくる。ふところに(タックルが)来たら、スピンして外す。これでゲインラインを超えるのが多くなりました」

今季、所属する花園は開幕10連敗で最下位。低迷するチーム事情も影響し、フィフィタも7試合ノートライと攻撃に絡む回数が減っていた。ただ、相模原戦の初トライで得点を奪う感覚を取り戻しつつある。

「フィニッシュできるところは勝負をして、1番のWTBだというところを見せたい。(花園が)いつか勝てると信じているので、勝つまでやり続けます」

チームの初勝利。その先にあるW杯へ。成長を続ける。【益子浩一】