フィギュアスケート男子の冬季オリンピック(五輪)2連覇王者で、昨夏プロ転向した羽生結弦さん(28)が、東日本大震災の発生日を含めた日程で行い、座長を務めたアイスショーの千秋楽を迎えた。

ショーの最初と最後にはマイクを握り、メッセージを伝えた。フィナーレでは人気歌手BTSの「Dynamite」の曲が流れるなか、キレキレの振り付けを披露。ショー中では映像出演だったが、生演技で会場を沸騰させた。12年前に地震が起きた3月11日から一夜が明けた。

「昨日はあんなに苦しくて悲しくて辛くて、すごくすごく辛い日々でしたが、1日たってみると、なんか悲しさも超えて、やっぱり前に進んでいかなきゃなっていう気持ちと、また、皆さんと共になんか僕が暗い気持ちになってたら、今日はダメだなって思って」。

次に進む力を。目いっぱい楽しそうに踊る姿を見てもらった。

3日間の日程を終えた。

「明日はいつもと変わらない、穏やかでくだらない日々が続くと思います。でも、その中でも僕はスケートをめちゃくちゃ頑張って、また、なんか、羽生結弦のスケートを見たくなったなとか、スケートに希望をもらったなとか、そういうことを思っていただけるように、思っていただけた時に、またスケートが見ていただけるように、精いっぱい自分の幸せを削って、でも、ずっとずっと羽生結弦として、全て背負って進んでいくんで、どうか応援してください」。

最後には出演者全員で「ありがとうございました!」と声を合わせた。