6カ国で争う世界国別対抗戦は開幕を翌日に控えた12日に会場で公式練習が行われ、アイスダンス日本代表の村元哉中(30)高橋大輔(37)組(関大KFSC)が午前8時から氷上に登場した。

曲かけで滑ったのはフリーダンスの「オペラ座の怪人」。高橋にとっては、本人も想像しなかったつながりを感じさせる。東京体育館は、シングル時代に日本最高位の銀メダルを手にした07年世界選手権以来、そしてフリー曲も同じ「オペラ座の怪人」だった。16年ぶりの思い入れあるミュージカルの旋律に、今度は村元と2人で体を乗せた。

世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)を11位で終えた後の先月27日の代表発表会見では、村元は「リズムダンス(RD)とフリーダンス(FD)両方パーフェクトな演技をできるようにがんばりたい」。高橋も「今季最後の国別できっちりそろえたい」と意気込んでいた。

日本は3大会ぶりの優勝がかかっている。

◆世界国別対抗戦 8度目の開催となる国際スケート連盟(ISU)公認大会。世界6カ国が男女シングル各2人、ペア1組、アイスダンス1組の4種目8人で争う。各種目優勝は12点、2位は11点…と与えられ、合計点で優勝国を決める。日本の他に米国、カナダ、韓国、イタリア、フランスが参加。SP、フリー(アイスダンスはリズムダンス、フリーダンス)ごとに区切り、総合得点での順位は得点としない。各出場者(組)の総合得点はISU公認記録となる。