24年パリ五輪(オリンピック)シングルス代表選考レースでトップを走る張本智和(19=琉球)が、初優勝でファンにユニホームをプレゼントした。

決勝は1月の全日本選手権、5月の五輪代表選考会「全農カップ」の決勝などで敗れていた戸上隼輔(明治大)と対戦。強みのバックハンドなどを効果的に使い、4-3で振り切った。

優勝が決まると、あおむけで大の字になり、ユニホームを脱いで最前列のファンへプレゼント。大会前から体調が優れず、代名詞「チョレイ」の叫びも封印する状況下だったが「すごくうれしかったし、自分にとって価値のある勝利」と喜んだ。

上半身裸になったシーンは「情けない体を見せてしまった」と笑わせつつ「自分のタオルを持って、最前列で高いチケットを買って応援してくれていた。ユニホームをあげられたのは、その方なのかもしれないですけれど、本当に皆さんに感謝しています」と思いを込めた。

27日で二十歳を迎えることになり、今回は10代最後の大会だった。

1年後のパリ五輪を含め、飛躍が期待される20代に向けて力強く言い切った。

「やっぱり現役生活で勝負の10年間。もちろん20代で現役生活を終えるつもりはないですし、30代以降も頑張りたいと思っているけれど、オリンピックチャンピオン、世界チャンピオンになるなら、この10年間。そのための経験を10代でたくさんしてきたので、20代、いろいろなチャンピオンになる準備は整った。あとは自分次第だと思います」

トップを走る五輪選考レースでは50点を加算。後続へさらに差をつけ、わが道を進んでいく。【松本航】