全日本ジュニア選手権で2位2度の白岩優奈(21=関大)が、21年全日本選手権以来、596日ぶりに実戦復帰した。
名前が呼び上げられると会場からは大きな拍手が起きた。緊張の面持ちで開始位置に付き、冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)を決め、続く3回転ルッツでは転倒したが、背中を押すような声援が響いた。後半の連続ジャンプ、スピンなどでフィニッシュすると、ほっとしたような表情も見せた。
得点は50・92点。試合後には「20カ月ぶりの試合で緊張しました。健康な状態で出られたことをうれしく思います」とし、「スケートの試合も見てなくてルールもわからない状態でした。復帰してから徐々に慣れていった感じ」と振り返った。声援には「大きな声援送っていただいて勇気をもらえて、今しか体験できないことなので、応援していただいた経験を忘れないように、エネルギーにして頑張りたい」と感謝した。
白岩は北京オリンピック(五輪)シーズン序盤に右足痛を発症。全日本選手権を23位で終えた後、翌22-23年シーズンの休養を決断した。引退も視野に入れる中、祖母や家族からの「滑っている姿を見たい」「スケートが好きなままやめてほしいかな」という言葉もあり、完全に競技から退くのではなく、一時的に離れる選択をとった。
休養期間中は大学生活を楽しむ傍ら、アルバイトなどにも挑戦した。昨年12月から徐々にスケートへの思いが再燃し、3月から本格的に練習を再開。同11日には京都フィギュアスケートフェスティバルで約1年3カ月ぶりに演技も披露した。
同月には、復帰シーズンへ「壁が来ても、壁を乗り越えられるぐらいの元気とエネルギーは持っていて、乗り越えられるんじゃないかな」と抱負を口にしていた。
◆白岩優奈(しらいわ・ゆうな) 2001年(平13)11月26日、京都府生まれ。06年トリノ五輪金メダルの荒川静香さんの演技を見たことをきっかけにスケートを始め、15年から全日本ジュニア選手権は2年連続2位、16年から2年連続で出場した世界ジュニア選手権は4位、5位。全日本選手権は15年5位、16年6位。京都両洋高を経て、20年に関大へ入学。趣味は映画観賞、写真撮影、読書、料理。


