ラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズが21日、次のプレシーズンマッチのBR東京戦(23日、磐田・大久保グラウンド)に向けた練習を公開した。この日、同戦のメンバーが発表され、1月の公式戦(対BR東京)で右膝の靱帯(じんたい)を負傷したWTB矢富洋則(27)が先発入り。8カ月ぶりの実戦に臨む。プレー感触を確かめる1戦になりそうだが「不安より、やれる喜びが上まわっている」と意欲を示した。

昨季中は膝が曲がらなかったほどで、手術を受けて5月からトレーナー指示のもとリハビリ。徐々に下半身トレーニングや走り込みを行った。練習にフル参加し始めたのは2週間前。リーグでも有数のきつい練習に「最初はきつかった」。この日はダブルタックルを受けるなど、フルコンタクトにも臨んで「思ったよりいけた」と振り返った。

練習中は同じWTBで同年代のマロ・ツイタマ(27)と意思疎通を図った。練習が遅れている分をツイタマがサポート。ポジション争いするチームメートだがサポートには感謝。一方で「マロから盗みたいプレーもある」。良いライバル関係でリーグ戦先発の座を争っていくつもり。まずは目前のプレマッチで「タックルは全部決めたい」と意気込んだ。【倉橋徹也】

○…練習開始前、チームロゴなどがラッピング装飾されたトラックが公開された。オフィシャルパートナーで総合物流業のツカサ(本社・磐田市)の保有車。グループにある400台のうち3台に装飾が施される。「静岡ブルーレヴズ」装飾は初の試みで、チームの五郎丸歩CRO(37)の営業が起点となって実現した。同社の小泉禎剛社長(52)は「おらがまちのレヴズをアピールしたい」と意気込んだ。チームの山谷拓志社長(53)は「今後も一緒にタッグやスクラムを組んでいきたい」。ロック大戸裕矢(33)は「県内外でこのトラックが走ると考えるとうれしい」と喜んだ。