昨季のグランプリ(GP)ファイナル銀メダルの山本草太(23=中京大)が、合計273・14点で1位になった。
冒頭の4回転サルコーでGOE(出来栄え点)3・23点を獲得し、4回転-3回転の連続トーループも成功。トリプルアクセル(3回転半)は転倒したが、その後リカバリーして失点を抑え、フリーで177・86点をマークした。
「やっと練習でやっているものが出せた」。
8月のげんさんサマーカップではSPで首位に立ったものの、フリーでジャンプが乱れて3位。17日のオータム・クラシックでも、トリプルアクセル(3回転半)が1回転になるなどして、フリー160・84点にとどまっていた。
成長を感じる今、過去の悔しい思いも前向きに捉えている。
「失敗した2つの試合から学ぶことができたので、失敗して良かったなと今になっては思う」。
今大会で自信をつけた23歳は、22日のSP後にも宣言した「シーズン後半に向けてギアを上げていきたい」という思いを改めて強調した。
2位は誉田知己(19=中京大)で、111・75点だった。