日本スケート連盟(JSF)は29日、女子シングルの松生理乃(18=中京大)をグランプリ(GP)シリーズ第2戦のスケートカナダ(10月27日~29日、バンクーバー)へ派遣すると発表した。

松生は2020-21年シーズンに全日本ジュニア選手権、全国高校選手権(インターハイ)、冬季国体で3冠を達成し、翌21-22年シーズンには4大陸選手権で5位に入った。ただ、昨季は体調不良の影響などでGPシリーズ第1戦スケートアメリカはフリーの棄権を余儀なくされ、同シリーズのフランス杯も7位。今季は日本スケート連盟の強化選手から外れ、GPシリーズへの出場予定はなかったが、スケートカナダに派遣予定だった紀平梨花(21=トヨタ自動車)が28日に欠場を発表したこともあり、出場が決まった。

今春からは中京大に入学し、7月にみなとアクルス杯、8月にげんさんサマーカップ、9月に中部選手権に出場。その中部選手権では合計187・44点で2位に入った。フリー後には「楽しむというのはもちろんあるし、去年ダメだった分、復活のシーズンにしたい」と見据え、「全日本でいい演技をして、後半の国際大会に派遣してもらいたいという気持ちがすごく強くあるので、それに向けてしっかりやっていきたい」と決意を示していた。

スケートカナダには、日本勢から世界選手権2連覇中の坂本花織(23=シスメックス)、昨季の同シリーズを制した渡辺倫果(21=TOKIOインカラミ/法大)が女子シングルで出場予定。男子シングルでは三浦佳生(18=オリエンタルバイオ/目黒日大高)、友野一希(25=上野芝スケートクラブ)、山本草太(23=中京大)がエントリーしている。