シニア転向1年目の片伊勢武アミン(19=関西大)は、フリー134・51点、合計207・47点の3位で西日本選手権(26日開幕、ひろしんビッグウェーブ)進出を決めた。

ショートプログラム(SP)4位から迎えたフリーは、冒頭のトリプルアクセル(3回転半)-2回転トーループなどを決めて後半へ。

3回転半での転倒などでミスはあったが、持ち味の伸びやかなスケーティング、柔軟性を生かした上半身まで意識した動きで、大きな拍手をもらった。「点数的にも内容的にも本来の力を出せずに悔しいですけど、今後につながるワンステップになったと思うので、冷静には受け止められているかな」。試合後には落ち着いた口調で振り返った。

フリーの選曲については「自分の得意分野である曲調ですが、ここまできれいな曲はやってこなくて」と説明。「繊細できれいな曲調ですが、その中に芯の強さや雄大さを感じるのが自分の人間性とも重なるかな。思い入れのあるプログラムです」と付け加えた。

今季は11月のフランス杯でシニアのGPシリーズ初出場も予定する。「海外の試合だけですごくワクワクする。日本とは違った観客の方に自分の演技を見てもらえる大切な機会。緊張、プレッシャーはありますが、いまは早く来てほしいなと思ってます」と心待ちにした。