男子バレーボールで来年のパリ・オリンピック(五輪)出場を決めた主将の石川祐希(27=ミラノ)が、自らのメンタル術について言及した。
ワールドカップ(W杯)全7戦終了から一夜明け、9日朝から大会の中継局フジテレビの情報番組に西田有志、高橋藍、関田誠大とそろって出演。その中で、元政治家で弁護士の橋下徹氏からの質問に答えた。
ラグビー選手として大阪・北野高時代に花園に出場した経歴を持つ橋下氏から「昭和のスポーツの世界は根性一筋だったんですけど。水飲むな、足止めるな。そんなことでメンタルを強くする。今の世代はどうやってメンタルを強くしているんですか?」と問われた。
すると石川は真剣なまなざしで「まずは自分がやるという思いだけでやっている。後は、何とかなると基本的に思っていて。考えすぎないように、今までやってきたことは間違いなく力になっているので、それを信じるだけだなと思っています」と話した。
橋下氏が「根性練習とかは今はないわけでしょ?」と続けると、こう返した。
「あんまりないと思います。でも僕は最終的に根性かなと思っています」
バレーボールと言えば、1964年(昭39)東京五輪で金メダルを獲得した女子代表の「鬼の大松」のド根性練習のイメージが今も付きまとう。だが、今やデータ重視の科学的要素が色濃くなった。ただ「根性」というワードこそ薄まってはいるものの「根っこ」の部分は変わらない。
また、今大会は第1戦のフィンランド戦にフルセットの勝利と苦戦し、第2戦のエジプト戦も2セット連取しながら、まさかの逆転負けを喫した。地元開催と五輪切符という重圧が重なる中、苦しい序盤戦が結果的に後半戦へつながった。
「コート内では、良いときも悪い時も目を見えて話し合うことを大事にしていた。少しでも不安な要素があってはいけないので、目を見て、自分たちは大丈夫だというところを常に、今大会は意識していました」
どんな時もネガティブに陥らず、真摯(しんし)にミーティングとコミュニケーションを重ねたことを主将自らの口で明かした。


