北越が25大会ぶり2度目の全国大会出場を決めた。3連覇を狙った開志国際に17-14で競り勝った。得意のモールからトライを奪うなど10-0とリードし前半を折り返す。後半は追い上げられたが、22分、再びモールからフッカー大橋武生主将(3年)がトライを決めて突き放した。全国大会は12月27日から大阪・花園ラグビー場で行われる。
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降り続く雨の中、北越フィフティーンが雄たけびを上げた。時計は後半30分を回った。相手の反則でマイボールにすると、ラストプレーは中坪太智(3年)がタッチに蹴り出す。直後にノーサイドのホイッスル。雨でびしょぬれになったメンバーの顔は、ホイッスルと同時に流れたうれし涙で上書きされた。
「最後まで北越のラグビーができた」。大橋主将はチームを誇った。最大の武器のモールで押し勝った。前半7分にPGで先制し、その11分後、モールから大橋主将がゴール右に飛び込んでトライ。10-7と追い上げられた後半22分、再びゴール右にモールを押し込んで最後は大橋主将がトライを決めた。開志国際には6月の県高校総体決勝で31-14で勝っていた。大橋主将は「トライは、みんなでモールをつないだ結果」とチーム一丸を強調した。
増田宇宏監督(34)は「モールが強みなので、それにつながる戦術をやった」と言う。こだわりがあった。モールで圧倒し、04年から20年まで県大会17連覇した新潟工に18、19年と決勝で敗れた。「新潟工を北越のモールで押してやろうというのが原点」(増田監督)。5月の奈良遠征でFW戦が得意な御所実と練習試合をするなど、意識を高め続けて県予選に臨んでいた。
週に1回、部員全員で部室のある校舎や駐輪場の清掃している。試合会場のグラウンドも到着時と使用後に掃除する。「感謝をしないと」(大橋主将)と、昨秋の新チーム結成時、全員で話し合って始めた。その気持ちで培った力を、25大会ぶり全国の舞台で披露する。増田監督は花園では初戦を突破し、「(2回戦では)前半は接戦をし、後半勝負に持ち込んで勝つ」と目標を明確にした。【斎藤慎一郎】
○…開志国際は3連覇と、6月の県総体の雪辱はならなかった。後半、バックスの出足の速さを生かして2トライ2ゴールを奪ったが、北越のFWの圧力を受けて合計14の反則を犯した。CTB中島優大主将(3年)は「焦りが出て自分たちでチャンスをつぶしてしまった」と悔やむ。この日の先発は10人が2年生。中島主将は「自分たちのやっているラグビーには自信を持っていい。来年は勝ってほしい」と後輩に託した。


