復活まであと1歩だった-。
伏見工時代の15年以来の花園出場を目指した京都工学院は、後半20分すぎまでリードした。
残り時間は5分。
ゴールを背に必死の守備が続く。体を張って京都成章の突破を幾度となく止めた。しかし、一瞬のスキを突かれてインゴールに飛び込まれ、ゴールも決まって7-10。最後まで勝利を信じて走り続けたが、無情のノーサイドの笛が響いた。
スクラムで圧倒し、長らく遠ざかっていた花園は手の届くところにあった。
ただ、あと1歩が遠い。
涙にくれる選手たち。ギッシリと埋まった客席からは大きな拍手が沸き起こった。
大島淳史監督は、涙をこらえるように天を仰いだ。
「3点届かなかったのは僕の責任です。勝たせてやりたかった」
言葉が詰まる。京都は今にも雨が降り出しそうな曇り空だった。
前半27分にトライを挙げたプロップの畠拳龍(3年)は「スクラムは圧勝でした。ただ、圧勝できたところをもっと点数につなげたかった。やってきたことは間違っていませんでした」と話した。
1年生で唯一、先発したのがSO杉山裕太朗だった。前半4分に得たPGを惜しくも外してしまう。気丈に取材に応じた1年生SOは「3点差は、自分が取れた得点の部分。これから1日、1日を大切にして、必ずこのチームで花園に行きたい」。来年の雪辱を胸に刻んだ。
“泣き虫先生”こと山口良治元監督がスタンドから観戦。試合後は悔しそうな表情で、なかなか席を立とうとしなかった。


