東レアローズ所属の日本代表セッター関菜々巳(24)が、チームを率いる覚悟をにじませた。
昨年4位の埼玉上尾と対戦し、0-3(16-25、23-25、15-25)のストレートで敗戦。「ディフェンス面が安定せず、ブレークできなかった。一本にかける思いをもっと厳しく表現していきたい」と、気を引き締めた。
昨年準優勝も、今季はここまで2勝4敗と苦しんでいる。昨季Vリーグで日本人最多得点記録を更新した日本代表アウトサイドヒッターの石川真佑が、イタリアリーグ挑戦のため退団。さらに、5季にわたりエースとしてチームを支えてきたヤナ・クランも現役を引退した。この日も高卒ルーキーの谷島がスタメン出場するなど経験の浅い選手が多く、「もうちょっと生かせるのかな」と、連係面に課題を残す。「レフトの使い方も、自分のトスが伸びて入ればストレート出せていたり、ノーブロックなのにミドルに上げてしまったり…」と模索する日々だ。
それでも、この苦境を自身の成長の機会と捉えている。「昨シーズンは打ち切れる選手がいるからこそ、打たせることを意識して自分のやりたいことを我慢しなければいけない場面もあった」と明かす。越谷監督からも「のびのびやっていいよ」と、言われている。「相手との駆け引きを楽しんでいいのかな。そこは自分自身に生きてくることだと思う」と力を込めた。
Vリーグ開幕前には、若手選手の意識の低さにつていも言及していた司令塔。コートでの声がけや緻密なコミュニケーションを取る姿勢が際立つ。まだ結果に直結していないかもしれないが、「1人1人やろうとしている姿勢は見えている」と一定の手応えもある。「私はこのチームでは中堅から上の存在。1年目の時は上の人にのびのびやらせてもらっていたのでそういう状況を作りたい」と、意気込んだ。
日本代表は、今年行われたパリ五輪予選W杯バレーで惜しくも切符獲得を逃した。出場権獲得のためには、来年行われるネーションズリーグで世界ランキングのポイントを積み重ねる必要がある。「こういう攻撃をしたいという気持ちを持ちながらプレーをするようにしたい」。さらなる進化を求め、Vリーグで研さんを重ねる。




