早大が、2年ぶり10度目の優勝を決めた。順大を3-0のストレートで破り、関東大学春季・秋季リーグ戦、東日本インカレに続く優勝で、悲願の「大学4冠」を達成した。

アウトサイドヒッター水町泰杜主将(4年=鎮西)や山田大貴(4年=清水桜が丘)を攻撃の軸に得点を量産し、準決勝で秋季リーグ準Vの日体大を破って勢いに乗っていた順大を圧倒。伊藤、麻野のミドル陣も攻守で躍動した。

大会6連覇を目指した昨年は準決勝で筑波大に惜敗。今季の集大成となる大会で雪辱し、水町は「去年は自分が最後の1本を取り切れずに迷惑かけた。今年はそうならないようにと。一番いい結果が得られてうれしいです」と、声を詰まらせながら歓喜にひたった。

全員バレーで頂点に立った。ベスト4進出がかかった3回戦の慶大戦。対戦前まで今季5戦5勝だった相手に、第1セットを落とした。今大会初の失セット。普通なら雰囲気が悪くなりそうな展開だが、早大ベンチは笑みが絶えなかった。水町はひょうひょうと振り返る。「セットを落とそうと、3つセットを取れば勝ちなので」。気持ちを切らさなければどんな時でもなんとかなる。そんな雰囲気が、大会を通して漂っていた。

「明るいところが自分の良さだと思う」と話す主将のコミュニケーションが、チームを一丸にした。日本代表の1年生麻野からは「(代表の)石川祐希主将のようにたくさん話しかけてくれる。出ていないメンバーにも積極的にかかわってくれるところが似ていると思う」と、全幅の信頼を寄せられる。チームの誰かが得点を挙げれば、当人よりもはしゃぐ姿が、その人間性を示していた。

昨年部内で3人の退部者が出たことをきっかけに、水町のチームワークへの意識は強くなった。

「チームの中にもグループがあって、極端な話、コート外ではかかわりの薄い人もいる。でも、その人はチームの誰かにとっては必要な存在で、絶対にチームのためにかかわってくれている。だから、出てない人のためにも頑張らないといけないし、サポートしたいと思わせられるリーダーでなくてはならない」

優勝の瞬間、水町を中心に、えんじ色のユニホームが1つの塊になった。みんなで、「4冠」。その思いを、大学最後の舞台で結実してみせた。【勝部晃多】