【北京=藤塚大輔】初出場の吉田陽菜(はな、18=木下アカデミー)は60・65点で4位発進だった。

冒頭、トリプルアクセル(3回転半)に挑戦。世界の上位6選手が出場できる大会で唯一、SPに盛り込んだ大技だが、惜しくも転倒した。

「踏み切りは全然、完璧ではなかったんですけど、降りられる範囲内だったかなと思うので」

続く3回転ルッツ-3回転トーループも、セカンドで転倒。しかし切り替えて最後の3回転ループはきれいに決めた。

「転倒が2個あった割には点数は出たかなと思うんですけど、全然、納得はしてなくて悔しい」

昨年は、この大会のジュニアに出場していた新星。当時は最下位6位に終わったが、今季とびっ切りの進化を示した。

シニア1年目ながら、シリーズ第1戦スケートアメリカで4位と健闘すると、第4戦の中国杯では堂々の初優勝。「たまたまかもしれないですけど」と謙遜しつつ「しっかり自分の力を出せたから優勝につながった」と自信を深め、大舞台に駒を進めた。

重慶で行われた中国杯に続き、この1カ月間で2度目の中国。「シニア1年目で、ここに来られると思っていなかった」と喜びつつ「順位は気にせず、自分が今できることをしっかり出して、全今後につながる試合にしたい」と思い描いていた。

結果は、SPでは想定通りとはいかなかったが、翌9日のフリーで巻き返す。「明日はしっかり、自分でつかんだこのチャンスを意味のあるものにできるように、今できることを精いっぱい頑張りたいです」と話す目に力がこもっていた。