世界選手権2連覇中の坂本花織(23=シスメックス)が77・35点の今季世界最高点で首位発進し、初優勝へ大きく前進した。

初出場の吉田陽菜(はな、18=木下アカデミー)は60・65点で4位、住吉りをん(20=オリエンタルバイオ/明治大)は58.63点で5位から9日のフリーに臨む。

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取材エリアに現れた坂本は破顔した。「良い数字ですよね。ラッキーセブン!」。77・35点に充実の表情。「ブラッシュアップしてきたので…」とうなずいたのは、最高評価のレベル4となった終盤のステップシークエンスだった。

最後のジャンプとなる3本目のフリップ-トーループの連続3回転を決め、レイバックスピンからステップへ入った。3週間前のフィンランド大会では「4」に届かなかった要素。「自分のやりやすいようにして、ボディー(体)を使わなくなっていた」と反省し、この数日間でキレを高めてきた。その「パッと見ただけでは分からない」努力が、2位に4・10点差をつけた。

自身初のGPファイナル優勝が見えてきた。GPシリーズからの3連勝を指す「イチ、イチ、イチ」までは「もうちょっと!」。初出場の18年は4位、昨年はSP首位ながらもフリー最下位で5位。同じ轍(てつ)は踏まない。「そろそろ抜け出したい。ショートよりも自信はある」。成長をしっかり積み上げ、今日9日のフリーで真価を発揮する。【藤塚大輔】

▽女子SP4位の吉田(3回転半など2ジャンプ転倒も) その割には点数は出たかなと思うけど、降りられる範囲内だったので…納得はしてなくて悔しい。フリーでは、自分でつかんだチャンスを意味あるものにできるよう、今できることを精いっぱい頑張りたい。

▽女子SP5位の住吉(最後のルッツが2回転に) 軟らかい北京の氷で練習から失敗が多くて修正し切れなかった。(ジュニア女子の島田が4回転トーループを降り)ちゃんと自分も降りて、日本勢2人がファイナルで降りたという、歴史をつくれたらと思います。