スピードスケート男子1000メートルで久保颯大(白樺学園1年)が1分15秒07をマークして優勝した。日本高校記録保持者の兄向希(24=オカモトグループ)は白樺学園1年時に同種目優勝を逃しており、兄より早く全道制覇を果たした。
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雪が降る中でのレースで、久保が鮮烈な優勝を果たした。最終ラップは29秒99と唯一の29秒台をマークし、尻上がりのレース展開で栄冠をつかんだ。11組で出走。直後の最終12組、15日の500メートルで優勝していた辻本楓芽(白樺学園3年)と0・74秒差で、1年生ながら栄冠をつかんだ。「優勝が決まってうれしかったのと、驚きもありました。辻本先輩に勝てて、自信になったと思います」と納得のレースを振り返った。
兄向希は18年世界ジュニア選手権男子1000メートルで1分7秒76をマークし当時の世界ジュニア記録を更新。全道大会では2年時から同種目を連覇していたが、1年時は優勝を逃していた。「兄は目標の1つ。兄をまず超えられたことは良かった」。タイムこそ及ばなかったが、世界で通用する実力を持つ兄の記録を一つ塗り替えた。
北海道・幕別町出身。同郷には22年北京五輪女子1000メートル金メダリストの高木美帆(29=TOKIOインカラミ)がいる。祖父の正寿さんが代表を務める少年団KSCに高木も所属していた。身近にいる同じ距離を滑る大先輩は久保にとって「自分にストイックに取り組める。憧れの存在」と目指す選手像そのものだ。
17日は主戦場とする1500メートルでも優勝し、短距離と中距離の2種目での2冠を目指す。「自分ができることをやった先に2冠を目指したい」。来年1月の全国高校総体には出場せず、同月に韓国で開催されるユース五輪に集中する。「メダルを持って帰ることができるように頑張りたい」。偉大な先輩の背中を追いながら世界で活躍できる大器となる。【石井翔太】
◆久保颯大(くぼ・そうた) 2008年(平20)1月1日、幕別町生まれ。幕別白人小時代は少年団KSCに所属。幕別札内東中3年時の全国中学校大会で男子1000メートルと1500メートルで2位。自己ベストは1000メートルが1分12秒55、1500メートルが1分51秒83。家族構成は両親と2人の兄と姉。175センチ、65キロ。


