フィギュアスケートの世界選手権(24年3月、カナダ・モントリオール)で3連覇を狙う宇野昌磨(26=トヨタ自動車)が25日、グランプリ(GP)ファイナル王者イリア・マリニン(19=米国)との競演を強く意識した。

2連覇した全日本選手権を終え、長野市ビッグハットで「メダリスト・オン・アイス」前に代表記者会見に出席。フリーで4回転5種6本を組み込むライバルを念頭に置き、鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大)と三浦佳生(オリエンタルバイオ/目黒日大高)も闘志を燃やした。

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白熱の男子フリーから2日がたち、宇野は慣れ親しんだ日本代表ジャージーを着用した。午前9時からの記者会見。普段と変わらず冷静に、約3カ月後の世界選手権を見据えて言った。

宇野「順当にいけば、僕は優勝できない。あんまり3連覇というのに、重圧を感じている場合ではない」

今月上旬、シリーズ上位6人が集ったGPファイナル。昨季に世界初のクワッドアクセル(4回転半)を成功させたマリニンが驚異的なフリーを披露した。4回転半こそ転倒したが、5種6本に挑んで技術点は121・49点。3種4本の宇野とは22・54点差がついた。スケーティング技術などが評価対象の演技構成点では分があるが、見せつけられた技術点の圧倒的な差。対抗策の1つがジャンプ構成の高難度化だ。ランビエル・コーチと話し、表現力向上に注力する今季、構成から外してきた4回転サルコーの練習再開を決めた。

宇野「(本番で)入れる、入れないは別とし、練習を少しずつしていく。状態が良ければやる。サルコーに限らず今跳べているジャンプを、よりきれいに跳ぶことが、最初にやらなければいけないことだと思う」

隣に座る後輩も思いは同じだ。GPファイナルで宇野に次ぐ3位の鍵山は4回転フリップの導入、トーループの本数増を意識した。

鍵山「名古屋に帰ったら、構成を上げる練習をする。4回転を確実に増やしていかないと、点数も、目指している演技もできない」

初出場の三浦も全日本選手権では回避した4回転ループを持つ。GPファイナルは5位。フリー「進撃の巨人」になぞらえ、アイスショーでファンに誓った。

三浦「トップの選手に立ち向かって、それこそ駆逐するつもりで頑張りたい」

難関ミッションの世界一へ、早くも準備という戦いが幕を開けた。【松本航】

【フィギュア】宇野昌磨、鍵山優真、三浦佳生らのエキシビション演技/写真特集4