フィギュアスケート女子の本田真凜(22=JAL)が今季限りで引退する。5日、マネジメント事務所から発表された。11日に都内で記者会見を開き、自らの口で説明する。
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「正直、10歳ぐらいの時に、16歳で引退しようと思っていたんです」。昨夏、本田がそう明かしたことがあった。物心つく前の2歳で氷に乗り、10歳のころには世代を代表する選手に成長。14歳で世界ジュニア選手権を制し、16歳は最も注目された平昌五輪シーズンにあたる。なぜ、続けたのか-。答えは明確だった。
「スケートが好きなんです。実際に16歳になってみると、スケートがない生活が考えられなかったです」
シニア転向後は苦しむ時間が長かった。「やめたいと思う時もたくさんあった」と明かす。昨春、今季のショートプログラム(SP)「Faded」を、カナダ出身女性の世界的振付師シェイリーン・ボーンさんと作り上げた。アイスダンスで元世界王者だったボーンさんは「私、誰も見ていなくても1人で氷に立って、適当に踊って、帰ったりするよ」と教えてくれた。
本田にとって、その言葉は道しるべになっている。「もし試合やアイスショーと関係なくても、スケートをただただ好きでいる。とてもすてきな考え方で『自分もそうでありたいな』と思いました」。引退の理由、今後の歩みは、11日の記者会見で自ら明かすだろう。唯一言い切れるのは、スケートが好きなままで競技者に別れを告げる。【フィギュアスケート担当=松本航】


