日本大(日大)が29日、違法薬物事件で廃止(廃部に)したアメリカンフットボール部の新部を2025年にも創設する方針を示した。関係者によると、元部員と1年生の保護者代表に対し、説明会を実施。24年度は断念の上、翌25年度以降の関東学生連盟新規加盟を目指し、引き続き検討することを伝えたという。24年度の公式戦には出場しない。

廃部に伴う元部員への対応について、競技スポーツ部として「本学が社会の信頼を取り戻すとともに、元アメフト部員も大学内外からの信頼を取り戻して社会に受け容れられるための静かな環境が整わなければ、新部の創設は実現できません。秋季リーグへの参加が許される状況を作れないかとさまざまな検討を重ねましたが、現状において、関東学生連盟への登録が許される状況ではなく、断念せざるを得ませんでした」と報告した上で、不透明は今後について通達した。要旨は次の通り。

<1> 24年度は部の新設はできないが、薬物事件に関与していない元部員および新入部員を、今年4月1日に設立予定の競技スポーツセンター「預かり(所属)」とし、同日を目標に練習グラウンドやトレーニング場など練習ができる環境を整える。メンタルケアも引き続き行っていく。

<2> 春の新入生と新2年生には<1>の条件下で活動をする意思があるかどうか確認し、誓約書など提出の手続きを経て活動を認める。新3年生、新4年生は薬物事件の捜査に絡む学年のため、捜査状況を見極める。

<3> グラウンドと施設の使用を認める。

<4> 安全面などを考慮し、監督代行者(責任者)を配置する。

<5> 部の新設は25年度以降の連盟新規加盟を目指して引き続き検討する。

<6> <5>の実現可否は、学内外のモニタリングを実施した結果による。

日大は1月25日、違法薬物事件で部員から複数の逮捕者が出たアメフト部の廃止(廃部)手続きを完了(昨年12月15日付)。1940年(昭15)創部で、大学日本一を争う甲子園ボウルで関東最多21度の優勝を誇る名門フェニックス(不死鳥)が84年の歴史に幕を下ろしていた。