国民スポーツ大会冬季大会のスケート競技会の第3日が29日、岡山・ヘルスピア倉敷で行われ、フィギュアの成年女子ショートプログラム(SP)で、三宅咲綺が自己ベストを更新する67・95点で5位発進した。

地元倉敷市出身の22歳は、30日のフリーで逆転の個人表彰台を狙う。3月の世界選手権(米ボストン)で4連覇を目指す坂本花織(兵庫)はSP首位。成年男子は佐藤駿(埼玉)が合計276・07点で個人優勝した。

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三宅が地元で輝いた。全日本選手権で9位となるなど飛躍を遂げた今季。最後のSPで自己最高得点を更新した。県の関係者や家族が見守る前で全3本のジャンプを成功させる“ノーミス”演技で魅了。7歳で初めて氷に乗った場所で15年分の成長を示し、「すごく楽しかった。やってきてよかった」とかみしめた。

22年春に世界王者坂本の誘いで神戸クラブへ加入した。当初は岡山から新幹線で通う日々を送っていたが、昨夏から神戸に拠点を移し「めちゃくちゃ増やした」と練習量は倍増。中野コーチの下、曲をかけた通しを1時間で4度繰り返すなどして自信をつけた。来季は強化選手入りも確実で「もっと成長していきたい。向上心が高い状態」とさらなる高みを見据えている。

瀬戸内海の側で育ち、23年には船舶免許も取得した大学4年生。「自分の力を出しきれば、結果が付いてくると思っている」。今日30日のフリーでも躍動し、故郷で大物を釣り上げる。