【ボストン=松本航、藤塚大輔】ショートプログラム(SP)2位の鍵山優真(21=オリエンタルバイオ/中京大)が、SPから順位を1つ落とし総合3位となった。ジャンプでミスが重なり、フリー10位の171・10点で合計278・19点。初出場の佐藤駿(21=エームサービス/明大)が6位に食い込み、来年の各国・地域五輪出場枠の最大「3」は確保したものの、日本のエースの表情は曇ったままだった。

一度狂ってしまった歯車は、最後まで元に戻すことができなかった。練習ではうまくいっていたというフリー冒頭のフリップで、予定していた4回転が2回転に。「演技の途中から『3枠取れなかったらどうしよう』っていう思いがすごく頭の中にあった。1点でも多く稼げるように頑張りたいなって思ってたんですけど、正直もう半分心が折れかけてた」。その後も得点源の4回転サルコーで着氷が乱れ、4回転トーループで転倒するなど精彩を欠いた。

今季自己最高となる107・09点を記録する好発進を切ったSPの貯金で、なんとか出場4大会連続の表彰台に滑り込んだが、悔いの残る結末。「結果だったりとか先のことを考えて、ちょっと焦りが出てしまったのかな」と唇をかむしかなかった。

過去3度の世界選手権では全て銀メダルを獲得していた。頂点へと意気込んで臨んだ大舞台で、試練にぶつかった。それでも「年々年々、アピールの仕方だったり、表現の仕方は強化されているなって実感はもちろんある」と手応えもある。「この結果を素直に受け止めて前に進んでいきたい」この悔しさを、五輪シーズンとなる来季へぶつける。

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