フィギュアスケート男子の冬季オリンピック(五輪)2連覇王者、プロ4季目の羽生結弦さん(31)が新演目を2つ披露した。

座長を務めるアイスショー「羽生結弦notte stellata 2026」が7日、宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ(グランディ21)で初日を迎え、間もなく発生から15年となる東日本大震災の被災地から“希望”を発信。充電のメンテナンス期間を経て昨年7月以来となる公の場での演技で、復興を祈念した。

4年連続4度目の開催となる今年は、故坂本龍一さんが立ち上げた東北ユースオーケストラをスペシャルゲストに招き、坂本さん作曲の新演目「Happy End」でコラボレーションした。

白基調の衣装で、あおむけ大の字から始まる演舞を披露。被災地の小学生から大学生まで90人が所属するし、追悼の音楽を奏でてきたオーケストラと共演し「15年という時が経ったからこそ、あの時のようによりいっそう、輪を感じられるような、絆を感じられるような公演にしたい」と声を発した。

さらに第2部のクライマックスでもコラボ。新たな和のナンバーとなる「八重の桜」を荘厳に演じた。3回転ループやディレードアクセルも和装で決めた。鎮魂の思いを、フィナーレを含む計4曲に込めた。

第1部のオープニングでは「notte stellata」を演じた。14年ソチ大会に続き、五輪2連覇を遂げた18年平昌大会のエキシビションで舞ったプログラム。イタリア語で「満天の星」を意味する。11年に地元仙台で被災した羽生さんが、停電の暗闇の中に見た「満天の星」に希望を感じたことから名付けられた。

成り立ちからも、この公演は防災と地域貢献に取り組んでおり、会場で販売するグッズは防災を兼ねたものを中心に展開。羽生さんは石川・能登半島地震の復興支援にも携わっており、東北ご当地グルメに加えて「輪島朝市」も出張開催された。

震災後、遺体安置所になっていた会場。宮城県民にとって忘れられない地で復興を願う公演は、明後日9日まで3日間、行われる。【木下淳】

◆羽生結弦notte stellata 2026◆

【日程】2026年

3月7日(土)16:00開場/17:00開演

3月8日(日)15:00開場/16:00開演

3月9日(月)15:00開場/16:00開演

【会場】宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ(グランディ21)

【出演者】羽生結弦、ハビエル・フェルナンデス、ジェーソン・ブラウン、シェイリーン・ボーン、宮原知子、鈴木明子、田中刑事、無良崇人、本郷理華、ビオレッタ・アファナシバ、東北ユースオーケストラ