競泳男子400メートル個人メドレーで小島夢貴(17=愛知・豊川高)が、14年萩野公介氏の大会記録を0秒73更新する4分7秒02で金メダルに輝いた。200メートルでは銀メダル。元競泳日本代表で06年ドーハ大会リレーで2冠の父貴光さん(45)とともに、親子でアジアの頂点に立った。2冠を狙った松下知之(東洋大)は銀メダルで、2種目で順番は入れ替わるも日本勢ワンツーフィニッシュを果たした。

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小島が雪辱を誓って臨んだレース。20日の200メートル個人メドレーでは松下に0秒06差で松下に敗れ、優勝を逃していた。表彰台の中央に立ち、前大会記録保持者でプレゼンターの萩野氏から「もうすこし笑おう」と声を掛けられながらマスコットを贈呈された。クールな表情が崩れ、ニコっと笑顔。「リベンジできたのが一番良かった。タイムもこの疲労感の中ならいいかな」とうなずいた。日本記録には1秒19差、今季の世界ランキングでは3番目の記録だった。

平泳ぎで追い上げ、トップを泳ぐ松下との差を縮めた。300メートルで0秒03差まで迫った。肩の力を抜いた泳ぎで100メートルを残し「意外と楽だな」。ラスト自由形に逆転するスタミナがあり、350メートルでトップに立ち、そのままフィニッシュした。

気合が入る出来事があった。前日21日に、24年パリ五輪4冠で、個人メドレー2種目で世界記録を持つマルシャン(フランス)と対面し、2ショットを撮影した。この日の決勝レースを観戦した五輪王者から「彼はすごく成長スピードが速い」と評価される。小島は「少しでもこれから近づいて、いずれは超せるように頑張りたい」と、ライバルへ宣戦布告する。

五輪は親子の夢だ。スタンドで応援した父貴光さんは、アジア大会06年ドーハ大会に出場し、400メートルと800メートルリレーのメンバーとして2冠を達成した。「僕はリレーなので、個人での金メダルはすごい」と息子の勇姿を見守った。小学校の時に書いた作文に「お父さんはオリンピック出場の夢はかなえる事ができなかったので、ぼくがオリンピックに出場して、お父さんとぼくの二人の夢をかなえる。絶対に」とつづった。親子の夢物語にはまだ先がある。【保坂果那】

◆小島夢貴(こじま・ゆめき)2008年(平20)12月20日、東京都練馬区出身。3歳から水泳を始める。日大豊山中から豊川高。26年6月の日本選手権200メートル背泳ぎで優勝。同年8月のパンパシフィック選手権でシニア国際大会デビューを果たし、200メートル背泳ぎで金メダル獲得。