<柔道:グランドスラム東京>◇初日◇11日◇東京体育館◇男女4階級

 52キロ級は、西田優香(了徳寺学園職)が、苦しみながらも世界王者の意地を見せた。序盤の背負い投げで有効をリードしたが、どんどん前に出てくる16歳の山本杏に苦戦。「世界王者というプレッシャーではなく、若い選手が出てきたという思いだった」と振り返った。女子の園田監督が「世界王者が逃げてはだめ」と酷評したこともあり「慌てないように試合をしないと。自分に情けなくて」と悔し涙をみせた。ケガで今大会欠場の中村美里との代表争いになるが「まだ追いついていない。早く背中に追いついていかないと」と、意欲を見せていた。