<ラグビー:プレシーズンマッチ>◇15日◇東京・東芝府中グラウンド

 昨季のラグビー日本選手権王者サントリーが、東芝との府中ダービーを17-5で制し、2週間後に迫ったトップリーグ開幕へ順調な仕上がりを見せた。前半32分、W杯を終えて再合流したWTB小野沢宏時(33)が、左サイドを抜けて先制トライを奪った。12-5で迎えた後半36分には、CTBニコラス・ライアン(32)がダメ押しトライ。W杯に出場した日本代表BK2人が、そろいぶみでトライを挙げた。エディー・ジョーンズ監督(51)は「(代表選手を)4月からほとんど見ていない。新しい選手になっていた」と、劇的な成長を喜んだ。

 大量点こそならなかったが、敵陣、自陣問わず、多くの時間でボールを支配した。点差以上の快勝に、ジョーンズ監督もご満悦だ。「1年前の東芝戦は0-38で負けた。フィジカルで圧倒された試合だった。今年は(フィジカルで)勝っていたと思う。去年の今ごろが65%なら、今年は85%」。現在は開幕直前合宿でチームの結束力を高めている最中で、26日にはW杯南アフリカ代表SHフーリー・デュプレア(29)ら新戦力が合流する。日本選手権連覇へ、準備は盤石だ。