<ラグビーW杯:ニュージーランド20-6オーストラリア>◇準決勝◇16日◇オークランド

 24年ぶり2度目の世界一を狙う開催国ニュージーランドが、最多3度目の優勝を目指すオーストラリアに快勝した。オールブラックスは序盤から攻勢をかけ、前半6分のCTBノヌーの先制トライなどで14-6で折り返し、後半は2PGでリードを広げた。4大会ぶり3度目の決勝進出となり、23日の決勝は悲願の初優勝を狙うフランスと対戦する。同カードは1987年の第1回大会決勝の再現となる。

 ニュージーランドが自国開催で2度目の優勝に王手をかけた。事実上の決勝戦といわれた南半球対決。地鳴りのような「オールブラックス」コールを受けて、強いスクラム、鮮やかなパスで圧倒した。主力に負傷者が続出し、自身も出場が危ぶまれたフランカーのマコウ主将は「大舞台でのライバル対決だから、精神、肉体の両面で圧倒的な激しさが必要だと自覚していた」。ヘンリー監督も「全員が完全な仕事をしてくれた」とご満悦だ。

 ラグビー王国の「聖地」で戦ったテストマッチの連勝は26に伸びた。23日の決勝は87年の第1回大会と同じフランスとの対戦。前回29-9で制したオールブラックスが、2度目の世界一へ自信を持って臨む。