昨年のフィギュアスケート全日本選手権覇者の羽生結弦(18)が、ANAと大型所属契約を結んだ。1日、神奈川県内で発表会見に臨み、「ジャンプでは跳ぶので、羽というイメージがあり、航空機にも翼という共通点がある。僕自身も羽を使いながら、羽ばたいていきたい」。名字にも「羽」の文字が入る若き王者は満面の笑みをみせた。

 スポーツ界では卓球の福原愛に続く、同社として2人目の所属契約。期間は来年6月30日までで、関係者は「活動にかかる経費も、今度相談ですが、基本的には当社が負担します」と説明。航空機による移動はもちろん、コーチ費、振り付け費、衣装代、リンク貸し切り代などで年間費用は約1000万円が相場だが、全てを支援する。

 狙うは来年2月のソチ五輪のメダル。まずは出場がかかる年末の全日本選手権が目標になる。披露されたオリジナルロゴは、スケーターの背中から羽が生えるデザイン。そんな羽ばたくジャンプを氷上でみせる。