2020年東京五輪の星が2冠に輝いた。北島康介杯・東京都選手権は25日、東京辰巳国際水泳場で最終日が行われ、14歳の池江璃花子(ルネサンス亀戸)が初日の200メートル自由形に続き、100メートルバタフライでは58秒27の中学生記録で制した。

 伸び盛りの勢いが止まらない。この日は優勝した100メートルバタフライ、2位の100メートル自由形でも中学生記録を更新。長い手足を生かしたダイナミックな泳ぎで会場を沸かせた。この1年で身長も5センチ伸びた中学生は「狙ってない記録も出た。とても良かった」と笑みを浮かべた

 夏の世界選手権(ロシア)で中学生代表の夢が広がる。本職の自由形には内田美希ら強豪がそろうため、リレーで代表を勝ち取る考えだった。だが、この日の100メートルバタフライの優勝記録は、派遣標準記録に0秒23と迫る好タイム。「バタフライの練習を頑張っていきたい」。世界選手権代表選考を兼ねた4月の日本選手権では個人種目でも代表の座を狙っていく。

 ◆池江璃花子(いけえ・りかこ)2000年(平12)7月14日、東京都生まれ。江戸川区立小岩第4中学2年。兄と姉の影響で3歳10カ月から水泳を始める。昨年4月の日本選手権は50メートル自由形4位。同8月にはジュニアパンパシに出場し、4個のメダル獲得。夢は五輪金メダルを獲得すること。足のサイズは25・5センチで男性用を主に履く。167センチ、54キロ。