全国高校ラグビー大会(花園)で4度の優勝を誇る京都工学院(旧伏見工)の新監督に前コーチの大島淳史氏(36)が就任したことが29日、分かった。

監督制を敷かずに戦った今季は、11月の京都府予選決勝で京都成章に0-39で敗戦。新チームとなって大島新監督が就任し、19年1月1日開幕のサニックス・ワールドユース予選会(福岡)から指揮を執る。15~17年度まで率いた松林拓前監督は、後方からチームを支援する。

大島新監督は伏見工3年だった00年度、主将として同校3度目の花園制覇に貢献。卒業後は日体大に進み、京都市の中学校勤務を経て、14年から伏見工のコーチを務めていた。

京都工学院は16年春に伏見工と洛陽工の学校統合によって誕生した。伏見工時代には山口良治監督(現京都工学院総監督)の下、80年度にSO平尾誠二らを擁して花園初優勝。荒れた学校を立て直し、道を外れかけた不良生徒たちがラグビーに打ち込む姿は、テレビドラマ「スクール☆ウォーズ」にも描かれた。18年春には伏見工としての最後のラグビー部員が卒業し、「京都工学院」として3学年そろって活動している。