神戸製鋼が昨季のリーグ戦決勝で下したサントリーを返り討ちにし、10日の決勝(大阪・花園ラグビー場)進出を決めた。決勝では準決勝で東芝を下したクボタと対戦する。

パシフィック・ネーションズ杯に参戦する日本代表メンバーを欠きながら、神戸製鋼が地力を示した。前半6分に相手SOギタウのPGで先制を許したが、同16分にFB井関信介(24)が逆転のトライ。井関はゴール前でボールを持つと、内、外のステップで華麗に抜き去り「あの時間帯でああいうプレーができて、その後の自信になった」と笑顔を見せた。以降は1度もリードを奪われることなく、試合の主導権を握り続けた。

18年12月のリーグ戦決勝では55-5と圧勝。だが、現在のチームには元ニュージーランド(NZ)代表の世界的SOカーターらが合流できておらず、経験の浅い若手が多く起用されている。元NZ代表SHで、この日はSOとしてプレーしたアンドリュー・エリス(35)は「昨季の決勝とは、ほとんど違うメンバー。新しい波がチームの中で生まれている」。昨季途中で故障により長期離脱となった井関も「シーズン前から、『今季は全試合出る』と目標を立てた」と力強い。

決勝は勢いに乗るクボタとの戦いになる。エリスは「まだ仕事は終わっていない。今から最後の仕事がある」。気を緩めることなく、今季最初のタイトルをつかむ。