元ラグビー23歳以下の日本代表選手らが違法に多額の金を集めた事件で、大阪府警生活経済課は14日、詐欺容疑で広告大手電通の元社員で同志社大ラグビー部元主将の岡本亘司容疑者(39)を再逮捕した。

 岡本容疑者は8月24日、元23歳以下の代表渡辺大吾被告(37=出資法違反罪で公判中)らと共謀し、高配当をうたい1500万円を集めたとして、出資法違反容疑で逮捕されていた。

 再逮捕容疑は2008年5~6月、渡辺被告らに元本保証や高配当の金の支払いを約束させ、兵庫県赤穂市の会社経営の男性(50)から現金500万円をだまし取った疑い。

 生活経済課によると、岡本容疑者は電通社内の商品券を使った高利回りのファンドがあるかのように装い、渡辺被告に投資を募るよう持ち掛けた。しかし同課が電通関西支社を家宅捜索するなどして捜査した結果、ファンドは存在しないことが判明、架空の投資を持ち掛けた詐欺容疑に当たると判断した。

 電通によると、渡辺被告が「(岡本容疑者に)金を渡したが返ってこない」と関西支社を訪れたこともあった。