<東都大学野球:国学院大5-3青学大>◇第2週初日◇14日◇神宮

 国学院大が8月から指揮を執る鳥山泰孝新監督(35)の初陣を勝利で飾った。3回、主将の3番渡辺貴美男内野手(4年=文星芸大付)の適時三塁打で先制すると、小刻みに加点して逃げ切った。96年から指揮を執っていた竹田利秋前監督(69)が勇退し、恩師の後を受けた鳥山監督の下、新たな1歩を踏み出した。

 試合後の三塁側ベンチ前で、国学院大・鳥山監督が叫んだ。「明日もこの勢いで勝つぞ!」。歓喜に沸く選手からウイニングボールを受け取ると、緊張から解放され、笑みがこぼれた。07年から今年7月まで修徳高(東東京)で指揮を執っていたが、竹田前監督の後任として、98年4月から07年3月までコーチを務めた母校の監督に就任した。35歳の新監督は、選手にとって兄のような存在。「彼女が来ても、恥ずかしくないようにしろよ」と部屋の掃除を促し、松下幸之助氏の著書を購入して読書を勧める。「スポーツ選手にとって、結果が出ることほど自信につながることはないですから」。春4位のチームが、新監督とともに最高のスタートを切った。