静岡(静岡)-東海大甲府(山梨)の「富士山隣県対決」は、両チーム合わせて24安打の乱打戦の末、東海大甲府に軍配が上がった。

 東海大甲府は4強進出を果たした2012年以来3年ぶりの夏勝利となった。センバツ8強の静岡は、2003年以来12年ぶりの夏1勝はならなかった。

 東海大甲府は1回表、2死から3番角山が四球。けん制悪送球で二進。4番平井の右中間を破る適時二塁打で1点先制した。

 静岡は1回裏、敵失と内野ゴロで2死三塁。4番堀内の左への適時二塁打で1-1同点とした。

 静岡は2回裏、1死一、三塁から9番三瓶がスクイズを決め2-1と勝ち越し。

 東海大甲府は3回表、1死一、三塁から3番角山の犠飛で2-2同点、4番平井が死球の後、5番松岡、6番五十嵐の連続適時打で5-2と勝ち越した。

 静岡は3回裏、1死一、三塁から5番安本の左前適時打でまず1点。6番平野の中越え適時打でもう1点奪い4-5、1点差に迫った。

 東海大甲府は4回表、2死二、三塁から4番平井の左前2点適時打で7-4とした。

 静岡は6回裏、1死から1番鈴木将、2番大石の短長打で二、三塁。3番内山の一塁後方の邪飛で三塁から鈴木が快足を飛ばして生還、5-7とした。

 静岡は7回裏、死球と安打で無死一、二塁。送りバントで1死二、三塁。四球で満塁。9番三瓶の犠飛で6-7の1点差。1番鈴木将の内野安打と悪送球で7-7同点とした。

 東海大甲府は8回表、安打と犠打失策で無死一、三塁。2番福武の中前適時打で8-7と勝ち越した。

 ◆東海大甲府(私立=2年連続13度目)1946年(昭21)創立。普通科のみで生徒数は787人(女子は211人)、野球部は58年に創部で部員数は130人。甲子園出場は春4度、夏は13度目。主なOBはヤクルト村中恭兵、日本ハム渡辺諒ら。所在地は甲府市金竹町1の1。森永州一校長