オコエ瑠偉外野手(3年=関東第一)が足で魅せた。

 1点を先制した5回、なおも2死二塁の場面で一塁へ高いバウンドのゴロ。ベースカバーに入った投手との競走になったが、50メートル5秒台の俊足でセーフとなった。二塁からこれまた俊足の船曳海外野手(3年=天理)が一気に生還し2点目を挙げた。

 さらにオコエは二盗に成功。その後、投手の二塁けん制に飛び出して二、三塁間に挟まれたが、三塁手が二塁へ悪送球。カバーした右翼手がもたつく間に三塁を回って本塁へ突入。微妙なタイミングだったが、タッチをかいくぐる見事なスライディングで3点目を奪った。

 オコエは「持ち味は出せたけど、日本ではボークを取られるものも国際大会ではありなんですが、相手のピッチャーにまだ対応できていない部分がある。ミスから始まった走塁なので、まだまだです」と苦笑い。西谷浩一監督(45=大阪桐蔭)は「ビックリするくらい成長している。すごく対応力があるし、勢いを与えてくれている」と目を細めていた。