センバツ出場の神村学園(鹿児島)が選手層の厚さで大分を4-3で下し4強入りを決めた。

正捕手が初戦のけがで欠場する大ピンチだった。だが、代役の藤田侑駿内野手(3年)が人生初の捕手を務める急造バッテリーで難局を打開した。

藤田の巧みなリードもあって、2桁背番号の2年生3投手による3失点リレー。攻めても、初先発で背番号13の6番玉城功大外野手(3年)が2安打2打点の活躍を見せるなど、総力戦で競り勝った。

小田大介監督(41)は選手を信じて「夏を勝つためには下級生の力も大事なので思いきって試した」と大胆采配を振り返った。部員56人。控えの活躍は夏への光明だ。