2年連続21度目出場の札幌第一が、北海道栄を逆転で下して、5度目の決勝進出で初制覇。創部58年目で念願のセンバツ(16年3月20日開幕、甲子園)切符をほぼ手中にし、明治神宮野球大会(来月13日開幕、神宮)の出場権を獲得した。

 札幌第一・菊池監督から「事実上の主将」と信頼される川村友哉記録員(2年)が、精神面でチームを支えた。勝利の校歌では声がつまってうまく歌えないほど号泣した。新チーム始動時に「主将が1人でチームをまとめるのは大変。誰かが支えないと」と自らマネジャーの道を選んだ。選手に厳しい言葉を掛けながら、ともに優勝だけを目指してきた。「こういう形でチームに貢献できて、結果となってくれたのがうれしい」と照れくさそうに話していた。