センバツ出場の八戸学院光星(青森)が12日、大阪・交野市で今年最初の対外試合を行い、関西創価(大阪)に7-0で快勝した。新1番伊藤優平(3年)が3盗塁、同2番奥村幸太(3年)が4安打2打点など新オーダーがズバリ。本番へ向け好スタートを切った。

 新1、2番が躍動した。1回裏、伊藤が二ゴロ敵失で出塁すると、奥村が右中間二塁打を放ち先制。3回には連打でチャンスをつくり、6回には連打で得点を挙げた。伊藤は2安打を含む4打席で出塁。盗塁だけでなく、相手投手や守りにプレッシャーをかけ、役割を果たした。

 仲井宗基監督(45)は「1、2番がしっかり機能してくれた」とにっこり。昨秋まで伊藤は2番、奥村は8番か9番だった。左打者の伊藤はバント、エンドランなどで失敗もあった。1番になり、打撃に思いきりが出て、俊足も生かせた。

 奥村は「4安打は自分でもびっくり。つなぐ打撃を心掛けたのがよかった」という。主将で捕手の大黒柱がバットでもチームを引っ張った。仲井監督は「もともと打力はあったが、ディフェンス中心だった。しっかりしていて、サインだけでは伝わらないこともわかってくれる選手」という。信頼の2番起用だった。

 冬はいてつく寒さの八戸から10日、大阪入り。前日11日、今年初のグラウンドでの練習を行ったばかりだ。「守備、走塁その他で不安もあったが、意外にそこそこやれた。良かった」と仲井監督。2人の投手リレーに無失策の守備で無失点。センバツへ向け大きな収穫を手にした。【北村宏平】