今秋ドラフト上位候補の最速151キロ右腕・横浜(神奈川)藤平尚真投手(3年)が、今春センバツに出場する開星(島根)を相手に9回4安打13奪三振1失点(自責0)で今季初完投した。

 巨人、DeNA、日本ハムのスカウトが見守る中、6回1死まで無安打投球。ほぼ直球とスライダーだけで抑え込んだ。9回に安打と味方の失策で1点を失ったが、今春3試合16イニングで自責0。5回に右手中指のマメがつぶれた影響を感じさせなかった。

 直球の最速は145キロ。藤平は「センバツに出るチームが相手だったので、より勝ちたい気持ちはありました。ストレートで空振りや見逃し三振を取れたのが良かった」と話した。

 DeNA吉田スカウト部長は「今の時期にこれだけ腕を振れていれば大したもの。体つきもしっかりしているし、真っすぐがいい」とコメントした。