盛岡工の166センチのエース右腕、安保成(あんぼ・じょう)が先発&抑えとフル回転した。

 6回まで1安打無失点と好投し、4点リードした7回に右翼に回ったが、2点差に迫られた9回に3番手として再登板。「そういうことを踏まえてライトにいたと思う。気持ちの切り替えはできていた」と3者凡退に仕留めて、計7回を投げて得点を許さなかった。

 1失点完投した2回戦では、昨夏の覇者で優勝候補の花巻東を破る殊勲の1勝を挙げた。「ここがゴールじゃない。通過点と、みんなで話し合った」とおごりもなかった。今大会は3試合計25回を投げて、わずか1失点。頼れるエースで、盛岡工は06年以来10年ぶりに16強入りした。