東北が8回に3点差に詰め寄られたが、そのまま逃げ切り、ベスト8に進出した。

 最終回には左腕・古川原将真投手(1年)が登板。「うちでいま1番気持ちの強いピッチャー」と我妻敏監督(34)が信頼してマウンドに送り出すと、スライダーを武器に石巻の上位打線から3者連続三振を奪い、期待に応えた。

 トレードマークは縁の黒いメガネ。03年にダルビッシュとともに東北を全国準Vに導いた「マカベッシュ」こと真壁賢守投手と重なる。その2人にあこがれて岩手から東北高校に進んだという古川原は「2人のように早く甲子園で投げたい」とメガネの奥の瞳を輝かせた。

 左腕エースの渡辺法聖投手(3年)は、この日も7回無失点と好投。厳しい場面を任せられる強心臓ルーキーが現れたことは、東北に追い風となる。23日にベスト4をかけ、東北学院榴ケ岡と対戦する。