初出場の高川学園(山口)が、今秋ドラフト上位候補の履正社(大阪)寺島成輝投手(3年)に屈した。

 5回まで無安打に抑えられたが、6回に1番大江駿介外野手(3年)が遊撃へチーム初安打。2死二塁から3番相田聖人主将(3年)が左前適時打を放った。

 今夏限りで退任する藤村竜二監督(46)に勝利をプレゼントできなかったが、勝利への執念を見せた。大江は7回の守備で中堅フェンスに激突して左膝から出血したが、最後までグラウンドに立った。

 東北福祉大で阪神金本知憲監督(48)の1学年下にあたる監督は「甲子園に連れてきてくれた選手には感謝しかない。金本監督と同じ、甲子園の一塁側で指揮を執れて感激です」と話した。