広島新庄のドラフト候補左腕、堀瑞輝投手(3年)がフル回転の活躍でチームを決勝進出に導いた。

 雨で前日行われるはずだった東邦(愛知)との2回戦がノーゲームに。この日、午前9時開始の第1試合に組み込まれた。

 東邦戦は直球が自己最速の150キロをマークするなど毎回の14三振を奪い1失点完投。投球数は108球だった。

 1試合あけての準決勝。出番は第1試合が終わってから約4時間半後の7回だった。1点差に追い上げられなおも1死三塁。ここでリリーフ登板。スタンドからは拍手と歓声が沸き起こった。

 先頭打者をすべてスライダーで空振り三振。次打者もスライダーで空振り三振に仕留めピンチ脱出。8、9回も得点圏に走者を背負ったが最速147キロをマークするなど無失点に抑え、1点のリードを守り抜いた。

 2試合、計11回2/3、142球を投げ8安打1失点、18奪三振。

 堀は「『またか』という感じはすごくありました。1日2試合は初めてです。めちゃめちゃ疲れたんで帰ってしっかり休みたいです」と話した。

 迫田守昭監督は「1試合目に放っているんで点差が開いたら投げさせないつもりでしたが、1点差の試合になったので。1試合目、終わった時点で本人も『全然大丈夫です』と話していましたから」と説明した。

 ◆国体大会規定 ダブルヘッダーにより試合を消化する場合においては、1人の投手が登板できるイニング数は、両試合を通じて合計15イニング以内とする。